甘く見るのはNG!

食中毒は食べ物からの感染だけではない!

看護師が食中毒患者をケアする際のポイント

病院には多くの人が来院しますが、その中でも看護師が特に気をつけたい疾患の1つが食中毒です。吐き気や嘔吐、下痢、腹痛といった症状が見られる場合には食中毒の可能性があります。その場合には、患者をケアする際に看護師が気をつけなければならないポイントがいくつかあります。

1つ目のポイントは、感染対策を行うことです。ノロウイルスをはじめとして、O157などの食中毒は感染力が強いため、自身が感染しないようにすることがとても大切です。感染対策としては、手や指を洗って消毒したり、マスクを装着したりするなどが基本となります。
また、食中毒患者の吐瀉物や排泄物は特に感染の危険性が高いので、さらに入念な感染対策が必要でしょう。マスクだけではなく、ゴーグルや手袋、エプロンなど徹底した接触予防策を行うことが大切です。加えて、他の患者に感染しないよう、待合室にいる段階から早めに隔離することも欠かせません。

食中毒患者のケアで看護師が行いたい2つ目のポイントとして、院内感染を防ぐためにも、関係各所に素早く連絡することも挙げられます。なぜなら、上記で挙げた食中毒の場合はとても感染力が強いため、食中毒患者に関わる全員が感染の危険性があるからです。
場合によっては、集団発生する恐れもあります。何も対策せずに食中毒の疑いがある人が大勢来院すると、院内感染の危険性が高まってしまうため、できるだけ早く関係各所で情報を共有することが大切です。